2023.5月10日
与論島旅行記シリーズ(7)

—5日目—

与論島3日目。

旅も大詰めになってまいりました!
ツアーがキャンセルになるトラブルもありましたが、無事再予約もでき、与論ブルーと言われる青い海を堪能するべく3日目は島の東にある「大金久海岸(おおがねくかいがん)」にまいります。

ということでいつもの行程。

こんな感じで、ホテルから南回りにタクシーで大金久海岸へ向かいます。

前段でも書きましたが、百合が浜とは大潮〜中潮に浅瀬に出現する小島です。
百合が浜の出現の条件は日によって変わるので、故に、幻の島と言われています。

論島の観光サイトで出現するであろう日時がカレンダーにて公開されていますので、私はこちらを確認しつつ旅行の予定を立てました。(本来は9日を予定していたのもこのカレンダーを参照したため)

与論島観光ガイドWEBサイトより
https://www.yorontou.info/spot/5112.html

10日の出現時間は16:11となっていたので、それに合わせて14:30現地集合となっています。
ちょっと早い気もしますが、海岸から浜まではグラスボート(船底が透明なガラス板が貼られていて、海の様子が観察できる)で乗船中、船頭さんがガイドしてくれるのでその時間を加味しています。

ともあれ出発は午後。午前中はゆっくりできるので、ひとまず朝ごはんを食べたいと思います。

3日目のメインは、和食でカンパチのしゃぶしゃぶにしました🐟

朝は卵料理を食べたい人なので、ふわふわオムレツは外せない(笑)。他はムール貝やゴーヤチャンプルー、鶏飯など。できるだけご当地の食材を堪能〜。干し椎茸と鶏のお出汁が最高!鶏飯美味しかった〜。

食事中、天気が不安定で、スコールのような強い雨がバッサバッサと窓を打ち付ける場面も。
午後からは晴れ予報ですが、ここまで豪雨だとちとツアーが心配…😅

お腹いっぱいになったので部屋に戻り、溜まった洗濯物を抱えてランドリーでお洗濯。乾燥も一緒にしたので大体3時間くらいフリーになりました。

洗濯が終わるまではフロントの2階にあるレクリエーションルームを見学したり、部屋でゆっくりして過ごす。誰もいなかったのででっかいベッドみたいなカウチに寝っ転がったりしました(笑)。

レクリエーションルームは、白と青で統一されていて爽やか〜な印象。
アクティビティの中にはキャンドル作ったりするワークショップもあって、ここでやってるみたいです。
特注品であろう白いビリヤード台とピアノが、おもちゃみたいで可愛い。

部屋に戻ってしばし休息。
お昼前にはいい感じで青空がのぞいてきました。窓から入るそよ風が気持ちよくてウトウト…。
ちょっと早いですが、準備もあるので11時にホテルのレストランで昼食をとりました〜。

特製マグロ味噌のピリ辛混ぜ麺と、さんぴん茶〜。

カリカリに揚げられた麺とつるもち食感のうどん、たっぷりのマグロ味噌を混ぜると食感がパリもちの香ばしい混ぜ麺になります。ピリ辛の味付けで美味しかったけど、めちゃくちゃボリューミーなので少食な方はシェアして食べるがよろし。
お腹パンっぱんで、さんぴん茶を飲みつつのんびり窓を眺めてると楽園かな?というくらい美しかった…。窓枠が額縁のようです。

ひたすら白と青の広がる景色にうっとり。さまざまな青のグラデーションが目に染み込んでいきます。
ホテルではウエディングフォト撮影用の施設があり(誰でも入れる)、カップルが写真を撮っていました😆

さて、そろそろ洗濯物もできたし引き取って部屋に戻ろう。

水着の上にTシャツと短パンを着て、水中撮影用のカバーをリュックに入れて準備万端!
タクシーが着いたとのことで、いよいよ大金久海岸へ向かいます。

着きましたー!

タクシーは前日にフロントにお願いしていたので、約束の13:30には車止めに来てくれました。
大金久海岸へは20分もかからなかったので、結構早めに到着。

タクシーの運ちゃんに帰りの便もお願いしました。ツアー後に電話すると10分くらいで迎えに来てくる予定。

さて、海岸へ向かおうと思うのですが、大金久海岸への入口はいくつかあるようです。
最初私はそんな下調べもせず、とりあえず駐車場近くの、この観光地らしい大変立派な門をくぐっていきました。

…が、ここ使っちゃダメです(笑)。ここから中に入ると入り口に露天があって、土産物屋のおばちゃんにめっちゃ絡まれます(笑)。慣れてる観光客の人はみんなここを避けて別の入り口から入って行ってました(海岸側みると別の出入り口が見える)。
私はまんまと絡まれまくり、その都度断りつつツアー会社さんを探しました😅…疲れる。

ちなみに門にある紋章は、ヨロンパナウル王国という架空の国家の紋章で、与論島の言葉でパナ=花、ウル=珊瑚という意味らしいです。花と珊瑚の国なんて素敵ですね😊
町長さんが国王をされてるんだとか(笑)。
パスポートは市街地にある観光協会で販売されているらしいんですが、自転車で迷ってるうちにすでに閉店していて入手できず。サザンクロスセンターでも取り扱っていたのでそこで手に入れるつもりだったんですが、なんと品切れ😭
入手できたら、島内の施設でスタンプラリーもできるようです。残念!

ちょっと話は逸れましたが、いよいよ大金久海岸へ。

う、美しい…!!!なんたる青い海…!!そして白い砂…。

群青から青へ。青から金色へ変わっていく、空と海のあお。

去年訪れた沖縄の離島、慶良間諸島もとても美しかったのですが、水の透明度や色がまた一段と美しかったです。水平線の先に太陽光が強く当たっている所がさらにマリンブルーで、見たこともない明るい青です。

まさしくこれが南国の海…!見たかったものと来たかった場所へ来れた幸せに涙腺が…。生きててよかった…。

と、泣きそうになりつつも日差しと湿度が容赦なく体力を奪っていきます(笑)。
感動する前にツアー会社の「トメクルーズ」さんを探さねば〜と砂浜をふらふら彷徨いました。

しばらく海岸を歩いていると、海の少し沖にバナナボートやグラスボートが停泊していました。
その延長線上の浜辺に、ベンチや椅子が置いてあって、ツアー会社さん同士が何やら談笑しています。
「おねーちゃん、どこのツアー?」
と、その中のおじさんの一人が声をかけてくださいました!
「トメクルーズさんです〜」とお伝えしたら、
「トメさんお客さーーーん!」とおじさんが声をかけてくださり、オーナーの福留さんが来てくだいました😀

他のお客さんが揃い次第出航するとのことで、その間は浜辺に置かれているベンチに座ったりお手洗い行ったり。

お手洗いは駐車場に隣接していて、新しくて綺麗な水洗トイレがあります。
無料で使える(?)水のシャワーもあったりすので、駐車場に着いたら場所を確認しておくと良いですね。

トメクルーズさん、拾ってくださって本当にありがたかったです…!!
しかもお天気もいい感じで晴れてくれたし、波も白波ひとつ立ってない凪の海…またもや涙腺が…感謝です本当に。

さあ、ついに乗船。
砂浜に乗り上げた、鮮やかなグリーンのグラスボートから伸びるハシゴに手をかけ、一人ずつ乗り込んでいきます。

グラスボートは小さい頃に乗った記憶はありますが、こんな真っ白な砂浜からの乗船は初めて。向かい側の席に日本語がとても上手な台湾?韓国?の若い女性客が乗って、他にも海外の方がちらほら。日本人は私だけだったかもしれません。

グラスボートは一直線に百合が浜へ向かうのではなく、途中、海亀が集まるエリアや珊瑚のエリア、熱帯魚が集まるエリアなどを回ります。

途中にはこんな感じで、藻を食べている亀さんが。モッシャモッシャ我関せず、といった感じでマイペースに海底を歩く姿が可愛いです。お邪魔してるのはこちらなので、失礼します🙏と心で手を合わせつつカメラを回すわたくし。手前の女子は始終テンション高くてこちらも可愛かった(笑)。

そうこうしているうちに百合が浜到着!

せっかくなのでパノラマ撮影

先行して他のツアーのお客さん達が来ていましたが、まだこの段階では海水は引き切っていないようです。
出現しないと大人の腰の位置くらいまで海水が残るので、これは大分期待できそう。
出発したのが15時くらいだったんですが、ピークは16:11。

全員が下船すると、トメクルーズさんの船は一旦岸へ戻られるとのこと。1時間後くらいに戻るので、楽しんでってね〜と帰られました(笑)。

こんな感じで、他のツアーの船員さんが撮影用にプレートを置いてくれます。すかさず皆さん(特にカップル・笑)が撮影されてました。

足元は珊瑚のカケラがゴロゴロしているので、マリンシューズを履いていた方が無難かな。
海水浴するならサンダルでも問題なさそうですが、尖った珊瑚の石なので、踏むと結構痛いです(笑)。私は事前リサーチをしていたので、マリンシューズ着用でした。サクサク歩けて気持ちいい!

ここで、百合が浜が出現する様子を見て見ましょう。
大体20分くらいでしょうか。少しずつ浜辺が出現してきています。

百合が浜出現です!
これだけはっきり見えるのはラッキーだと、ツアーの船員さん達もおっしゃっていました。
特にかきいれ時のGWは、天候も荒れたし波も高くてコンディションは最悪だったとか。
タクシーの運ちゃんも地元の人はわざわざ見に行かないし、行ったとしてもやはり条件が合わないと砂浜が完全に出現するところまで見ることは難しいと言っていました。
多少のリップサービスはあったとしても、なんだか感無量です。
泳ぐつもりはなかったので、服着てたからやってないですが、砂浜に寝そべりたくなるくらい綺麗な光景でした。

浜の先端で、呆然と立ち尽くすお客さん。しばらく微動だにしてなかったなあ。
わかるぜその気持ち。
自然現象の壮大さに、人は為すすべなく立ち尽くすしかない。
ドローンを飛ばして撮影しているお客さんも何名かいました。ドローン撮影する場合は許可もいるようですね。

島の全景はYouTubeでも沢山上がっているので、興味のある方は是非検索して見てください。
特に人が上陸していない状態の百合が浜は、神がかって本当に美しいです。

ただただ流れていくさざなみの音と、子供達の笑い声、踏み締める砂の感触、風の匂い、輝く海の煌めき。

五感をフル稼働してこの景色を感じる。

なんだかとんでもねえな。と思いました。
写真や動画で見ているのではなく、全身でこの「環境」をダウンロードしている感覚。
空間を細胞に植え付ける感じ。

コロナ禍で忘れかけていた、実体験という命のリアルを再び思い出させるような、圧倒的な体験。
この狭い脳が作り上げた世界を塗り替えていく、流星が体を貫くような感覚。

ここには、人が脳で創造したものは何もないという、完全なる生物としての自由があって、隣接している死があって。

「ああ、ニライカナイだ、そうだ、ニライカナイだ」

と漠然と感じたのでした。

ついでに、こういう感覚を思い出すために人は旅に出るんだろうなとも思いました。
この星から授かった、心の中に眠る自分の光を呼び覚ますため。
自分の思い通りにならない場所へ身を置くことで、人もこの星の一部だったんだと思い出す。

疫病や戦争は人のそういった自然回帰の精神を根こそぎ奪っていく。
この自由を奪っていく者への怒りを形にしたのが、龍神ではないか。
自分の中の龍神信仰というか、神さまの形の答えをくれるような体験でした。

百合が浜の水底(みなそこ)。
空と海の間にある最も濃い青い色の先にきっと、神様の住む海の楽園、ニライカナイがある。

楽しい時間も束の間。
トメクルーズさんの船がきたので乗船しました。
まだ時間はあったのですが、風に吹きっさらしで立っているだけで体力も削られるしトイレに行きたい(笑)。

またいつか、会えますように。
そう願いつつ大金久海岸へ戻ったのでした。

さて、まだ頭の整理がつかないながらもタクシーの運ちゃんを呼んで海岸を後にします。
帰る途中に、またお土産物屋のおばちゃんに捕まり泡食ってましたが(笑)、なんとかタクシーに乗り込んでホテルへ送ってもらいました。


身体中潮風でベッタベタだったので軽くシャワーを浴び、夕方から自転車を借りて島で大人気の居酒屋、「居酒屋ひょうきん」さんへ参ります。

いつも予約客で満席とレビューで確認していたので、旅行が決まった時点で即電話で予約しました✌️

自転車が借りられるのは日没までなので、急いで向かいます!

お店に無事到着〜!夕日が眩しいなあ…と思っていたら、お店の駐輪場はにゃんこの集会場だったようでトコトコ近寄ってきてくれました〜〜〜〜かわいいいい〜!!

まだ入店時間前だったので、撫でくり回して遊びました…。ホテルといい、猫補充をまさか与論島でさせてもらえるなんて…ありがてぇ、ありがてぇええ🐱🐱🐱

と、遊んでいたら予約の時間になったので入店(笑)。お店の方に、お店の前で猫触っちゃったので、お手洗い借りていいですか😅と、先にお手手を洗わせていただいてから着席しました(笑)。

メニューの七福神のイラストがかわいい(笑)。
アラカルトで色々食べたーいと思っていたので、メニューを眺めつつオーダー。ハーフサイズも作ってくれるお品もあるので、店員さんに尋ねながらの注文です。

お通しは肉じゃが(220円)。食べやすいサイズのじゃがいもで、お肉は牛肉だったかな。
お刺身は3種盛り(1,100円)で青魚づくし。その日入った新鮮なお魚を出してくれます。個人的にはカジキが脂に癖がなくて甘い身が美味しかった!大好きなもずくの天ぷらも、一人で食べられるハーフサイズ(396円)でもちもちカリカリ!香ばしくてあっという間にペロリ。

次に黒ほろほろ鳥の餃子(660円)、島らっきょうの天ぷら(330円)。ほろほろ鳥は旨味が濃くて、肉汁たっぷり!島らっきょうは、らっきょう臭さがなくてシャキシャキしてホクホク。茎も食感が良くてうまし。

締めは冷やしもりんが麺(660円)〜〜〜!
結構お腹いっぱいでしたが、あっさりしたおつゆでぺろっといけちゃいました♪やっぱりこのもりんが麺美味しいわ〜。お蕎麦スタイルでもラーメンスタイルでも、何にでも合いますね。
ドリンクは、自転車で来ていたのでさんぴん茶を2杯いただきました😀
店主さんがとっても朗らかで冗談のお好きな方で、お一人様でもずっと話しかけてくださって楽しかったです!
(ちょいと小噺。隣の席のお客さんが宿泊しているホテルのバスの運転手さん(結構おじさん)で、同行のLCCの整備士らしきお姉さんを口説いててちょっと…アレでした😅周りにどんなお客がいるかわからないのに、リスキーなことしてんなぁ…とちょっと呆れながら食べてました…)

島内外、様々なお客さんから愛される居酒屋さん。与論島に訪れる際は是非ご来店ください😊

お店を出ると、すっかり日は落ちて夕焼けの時間は過ぎています。
帰らねば〜と思いながらも、先日訪れた街のスーパー、オーシャンマーケットで買い物できるチャンスは今日が最後なので、少しだけ店内を覗いて帰りました。

ホテルに着く頃には完全に日が暮れていました😅
ホテルのフロントには、事前にちょっと遅くなる旨伝えて了承してもらってましたが、門限は日暮れまでなのでご迷惑をおかけしました。ホテルの周りは、これといった街灯がないので危ないとのこと。
その節はご迷惑をおかけしました🙇

ということで、与論島滞在も3日目。いよいよ明日、フェリーに乗って那覇港へ帰ります。
本当にあっという間の3日間でした!夜はしっかりパッケージして早めに就寝。
百合が浜を見ることができて最高の1日でした。

それでは与論島最終日、最後まで楽しみたいと思います!

与論島旅行 5日目

百合が浜ツアー

  • 交通:タクシー/南陸運株式会社 みなみタクシー/往復3,650円
       電動アシストレンタサイクル/1時間500円
  • 宿泊:プリシアリゾートヨロン/
       公式サイトで予約/(全国旅⾏⽀援割引-4,640円)21,091円
  • 食費:朝 食|ホテルビュッフェ/宿泊費込み
       昼 食|ホテル内レストラン「地中海レストラン アネリア」/
           さんぴん茶550円/特製マグロ味噌のピリ辛混ぜ麺/1,300円
       夕 食|居酒屋ひょうきん/各メニューのお値段は↑の通り/4,026円
  • 買物:オーシャンマーケット/お土産雑貨・食品/1,249円
  • 施設:コインランドリー(乾燥込み)/1,000円
  • 観光:百合が浜ツアー/3,300円

合計:36,666円

▶︎ はじまり初日2日目3日目-13日目-24日目5日目6日目最終日

カテゴリー: Blog旅行記